トヨナカ・シティー
3月は卒業式シーズン。校長主語の「卒業証書授与式」ではなく、子ども主人公の「卒業式」であって欲しいと願います。学習指導要領でさえ「卒業式」と記されています。さて、既成事実として定着してしまった「国歌斉唱」の強要は議論があるところですが、今回は「市歌」について考えたい。
私は大阪市立学校の勤務だったので「市歌斉唱」がありました。『高津の宮の昔より~』で始まる大阪市歌は、知名度が高く市民権もあります。君が代の強要に対し、思想信条を越えて歌える市歌は大きな声で歌い、大阪市つぶし(都構想)の住民投票の頃は、大阪市存続の意思表示を込めて管理職を含めて力を込めて歌ったものです。
私の地元・豊中市では市歌斉唱はありませんが、豊中市歌は1947年に制定されていました。須藤五郎さん作曲の格調高い歌ですが、残念ながら定着していません。私が秘かに市歌にしたいと思うのは、1974年の「トヨナカ・シティー」という歌。豊中市出身で当時小中学生だった姉妹のフォークデュオ「チューインガム」の7枚目のシングル曲です。『私の住む街はとても素敵な街若い人の街~夢多い街緑住む街~トヨナカシティー』と続きます。今は高齢者の街になった豊中市ですが、懐かしくレコードを聴くととても爽やかで「新しいスタイルの郷土愛」のようなものを感じます。「豊中市歌」も「トヨナカ・シティー」もユーチューブで聴けます。
テナー K.M