北部地域音楽会(合唱発表会)のこと

北部地域音楽会(合唱発表会)ではそれなりにまとまった演奏が出来たと思っています。暗譜という呪縛の中でかなりの努力をされた団員もいたと思います。
たしかに「昨日の事も忘れてしまう年代」の私たちにとって「覚える」事は並大抵の事ではないと思います。しかし日常の練習でそれなりに集中して歌っていれば自然と覚える事はさして難しい事ではないとも思います。私たちの合唱団はそれだけの時間を取って練習しているわけですから。要は日常の練習の中でどれだけ集中出来るかだと思います。しかしこれもまた年を重ね過ぎると集中力がなくなってしまう事も自分自身の経験の中で感じる事でもあります。そんな集団の合唱団としてどんな音楽を創って行くのか常に悩みもがいています。
「練習は楽しくありたい」といつも考えながら実践しているつもりですが、最近「団員の皆さんは楽しめているのか」と気をもむこともしばしばです。
合唱発表会に向けての「ほらね、」や「大阪ラプソディー」かなり細かな歌い方まで要求しました。「そんな細かいこと」という意見もありました。そしてさらに「島人ぬ宝」の練習。なかなかリズムに乗れない中で、イライラを隠せないでついつい「悪態」をついてしまう僕。こんな練習では楽しいはずがないと反省ばかり。選曲のミスマッチ?そんな事も考えてしまいます。しかし「歌える曲だけ歌っていれば」とはいかない事も事実。ひとつのコンサートを作り上げるには多様な選曲が求められます。その全てを歌い切らなければコンサートは成立しません。言うまでもない事です。
僕が団員のみなさんに求めたい事は「日常に中に合唱団があり音楽がある」という環境づくりです。週2回の練習は他の合唱団に比べて多いでしょう。でもそれだけの時間の中での練習だけでは「足りない」のです。先ほども言ったように「覚える」のが若い時代に比べれば「苦しく」なって来ています。やっぱり年齢に抗(あらが)いながら努力するしかないのです。
僕は「島人ぬ宝」を歌うまではBEGINに全く興味はなかったし曲そのものを知らなかった。初めて楽譜を見た時も歌える気がしなかった。でも楽譜と格闘していく中で好きな曲になっていった。だから歌う曲すべてを「好き」になってほしい。そう願う最近です。

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